人気ブログランキング | 話題のタグを見る

奈良生駒王寺三郷 ナチュラルケアサロン 雅歌(がか)のブログ

大切な人のためにできること~キッチンでできる香りのお手当をまなぶスクール

なぜお薬とグレープフルーツを一緒に飲んではいけないの?II

実はこのブログにたどり着いてくださる方の1番多い検索は今日のタイトルの記事




薬と食べ物、特にグレープフルーツの飲み合わせについての検索で読みにこられるのが多いんです

食べ物とお薬を一緒に飲んだ場合、

お薬だけを飲む場合には見られない副作用が現れたり

効き目が十分に得られなかったり

効き目が強く出てしまったりするのですが、

そのことを薬物相互作用といいます。



病院で先生にお薬をもらう際に、

きっと詳しい説明がないままお薬を受け取ってしまって疑問に思う方が多いのですね。

お薬と食べ物の飲み合わせによる相互作用の中でも代表的なものとして挙げられるのがこのグレープフルーツとの飲みあわせ。


以前に書いた記事が長くなってわかりづらいかなと思っていたのですが、
協会会報誌にその説明が載っていまして、そちらがわかりやすいかなと思ってブログに補足しようと思っていまして、やっと腰をあげました。


まんまですが、
薬学博士である川口健夫ナードジャパン顧問が端的に説明してくださっているのでこちらにご紹介しておきます。

以下引用です。

"Chemotype Aromatherapy Jun.2019, vol: 140 第37回サプリメントとアロマテラピー② グレープフルーツ”よりP.8~9

グレープフルーツ


カルシウム拮抗薬(降圧剤)をグレープフルーツと一緒に飲むと、強すぎる降圧作用が現れることがあります。

カルシウム拮抗薬は服用後の吸収過程において、

主として小腸で、
一部では肝臓で、

チトクロームP450(CYP3A4)という酵素によって代謝されますが、

グレープフルーツ中の成分は小腸のCYP3A4を阻害してカルシウム拮抗薬の体内への吸収量を増加させ、血中濃度を上昇させてしまいます。

カルシウム拮抗薬の他にもCYP3A4で代謝される多くの薬が同様の相互作用によって、
薬の作用を予想よりも強く表すことがあります(下記の表1参照)

同じ柑橘類でも、オレンジ、レモン、みかんではこのような相互作用はみられません。

CYP3A4を阻害する成分は、

グレープフルーツに含まれるフロクマリン類(ベルガモチンやジヒドロキシベルガモチン)と考えられています。

グレープフルーツ中のフロクマリン類は、果肉や種よりも果皮に多く含まれています。

そのため果皮を含むマーマレードやグレープフルーツジュースなどの加工食品はグレープフルーツの果肉をそのまま食べるよりも相互作用を起こしやすいことがわかっています。

またフロクマリン類の含量はグレープフルーツの品種によっても異なり、ホワイトの方がピンクやルビーよりもフロクマリン類を多く含んでいます。

グレープフルーツ以外の柑橘類では、ダイダイ、オロブランコ、文旦にもフロクマリン類が含まれているため、同様の相互作用を起こす可能性があります。


表1 
フロクマリン類を多く含む食品グレープフルーツにより相互作用を受ける主な薬物

☆フロクマリン類を含む食品
  • グレープフルーツ(ホワイト同等かそれ以下ルビー、ピンク)
  • ダイダイ
  • オロブランコ
  • ぶんたん
☆グレープフルーツにより相互作用を受ける主な薬物
  • カルシウム拮抗薬(降圧剤、狭心症薬):フェロジピン、ニフェジピン、ニソルジピン
  • HMGCoA還元酵素阻害薬(脂質異常症薬):アトルバスタチン、シンバスタチン
  • 催眠鎮静剤:トリアゾラム
  • 抗てんかん薬:カルバマゼピン
  • 免疫抑制剤:シクロスポリン


フロクマリン類は不可逆的にCYP3A4を阻害するため、グレープフルーツジュースを飲んだ場合、小腸のCYP3A4が元の状態へ戻るまでに2-4日かかると言われています。

グレープフルーツと薬の相互作用の程度は個人差が大きく、
ほとんど影響がない人もいますが、

相互作用が指摘されている薬の服用期間は、
原則的にフロクマリン類含有食品を避けるのが無難です。


以上


実はお薬と食べ物の組み合わせで注意するべきものは他にもいくつかあります。


例えば、

チーズや赤ワイン

と抗結核薬イソニアジド、抗うつ・抗不安薬イミプラミン、消化性潰瘍治療薬シメチジンなどの併用


又、

ヒスタミンを多く含む食品
例えば、

青物のサンマ、イワシ、アジ、サバなどと同じく抗結核薬イソニアジドなどの組み合わせ

など。


代表的な食品と薬の相互作用について解説されていました。

少量でも無視できない成分を含有する場合を除けば、

食品中のわずかな量は気にせずにその人の食生活のスタイルを優先して良いケースも多いので、

薬を使用している方は、心配ならば食生活について担当の医師や薬剤師に相談してください。

とのことです。


さすが協会誌、

痒いところに手が届く説明でした。
なぜお薬とグレープフルーツを一緒に飲んではいけないの?II_d0336987_23232875.jpg


今日もご訪問ありがとうございます。

何か参考になれば幸いです。




奈良・生駒・王寺ホリスティックアロマテラピースクール・サロン
雅歌(がか)

【アクセス】
住所:奈良県生駒郡三郷町
JR関西本線「三郷駅」から徒歩5分。
※プライベートサロンなので詳細の場所は、ご予約の際にお伝えしています。


・雅歌について・アクセス
・スクールのご案内
・パーソナルメニュー
・ご予約・お問い合わせ(24時間受付中です)

ただいま受講生募集中!詳しくはHPへ>>
パソコン http://www.aroma-gaka.com/

by aroma-gaka | 2019-10-12 23:05 | アロマテラピー | Comments(0)