皆様に参考になるかなと言うご質問をいただきましたので私の意見を書いてみたいと思います。
ご質問は、
「精油の注意書きに:同じ精油を長時間使い続けることはお避けください」と書いてありますが、ペンダントに入れて長時間嗅いでも大丈夫でしょうか?」というものです。
私が答えるとすれば、適度であればあまり心配することはない。
が、使う精油、体調や体質、環境にもよる。
です。
ちょっとお勉強の要素入りますが、読んでくださいね。
ペンダントに入れて香りが脳に届いた場合、作用するのは大脳辺縁系周辺の自律神経系やホルモンを司る内分泌系や記憶を司る海馬などや、身体の免疫系などホメオスタシスに関わる場所です。
香りの分子が鼻の粘膜にくっついて電気信号に変わって脳に届いた場合は、
その「香り=刺激」が適度だと自然治癒力が高まり、適度でないと自然治癒力が落ちていく。。。
サーキットトレーニングと同じで、心地よい刺激を脳に与えることを繰り返すことでメンタルやホルモンバランスを整えていく。
これがアロマテラピーの醍醐味です。
この適度というのがミソなのですが、香りが強いと良いかと言えばそうでもなく、心地よいという香りは各自の好みや体調、体質によります。
ただ、アロマテラピーを長年使い続けたら体はどうなるのか、そう言う研究結果は存じ上げていません。(私の知るところ、ですが勉強不足なのでどなたかご存知の方は教えてください。アロマテラピー以外の要素が入ってくるので個人差が強すぎるとは思います。)
この先も安全に使える保証はあるのか?と言われたらそれはわかりません。
少し長くなりますが良かったら以下もお読みください。
最近、精油についての研究が進んできています。
その性質やパワーを知れば知るほど、「強すぎて全く使えない」と言う方がいらっしゃいます。
体質的に精油が強すぎて使えないかたも実際にいらっしゃいます。
また、
芳香浴は1日30分まで。
と力説する方もいらっしゃいます。
その一方で、認知症アロマでは朝夕2時間ずつ計4時間精油を嗅いでください。
と言います。
私は、使用目的と体調、体質に応じてそこは各自で調整してもらう。
しかし、敢えて、長時間嗅ぎ続ける必要はない。としか言えません。
私自身は外出時にはペンダントを身につけていることが多いです。
外出時に1滴補充するようにしています。それで間に合います。
お守り代わりに握りしめたり、見て可愛さに癒されるのでいつも側においておきたいですし、
潜在意識に語りかけるために、香りと一緒に願望を込めたりもします。
でも体調によっても、特に食後などは香りはいらないですし、お酒が入るとペンダントの香りは全く意味がないものになっています。
そんな時は外します。
むしろ、
怖いのは、精油をペンダントに入れたりする際に原液が手指やお肌についてしまうことかなと考えます。
皮膚から入った精油は、肝臓で解毒されることなくお肌に吸収されて行きます。
食べ物などは身体に入った後は肝臓を通過するのである程度壊されるので作用が落ちて行きますが、経皮吸収したものはこれがないので、ダイレクトにじわじわと血液に入って行きます。
これが、経皮吸収の怖さです。
ちなみに、
この経皮吸収のメリットを生かしていこうと言う動きがあります。
それは認知症のパッチなどの医療分野。
メリットは徐々に入っていくことと、間違えたときに取り替えることができると言う利点です。
肝臓での解毒を介さないので血中濃度が安定して長時間作用し、消化管の食べ物の影響を受けないと言う利点もあります。
これまで言われていた経皮吸収は危ないという認識を逆に生かしていこうと言う動きに業界全体が変わってきているのです。
実際にアルツハイマー型認知治療薬(リバスチグミン)以外にも、冠動脈拡張薬(ニトログリセリン)、気管支拡張薬(ツロブテロール)、7禁煙補助薬(ニコチン)、ホルモン補充薬(エストラジオール)、がん性疼痛治療薬(フェンタニル)、などが挙げられます。
話は逸れましたが、
避けたいのは精油が経皮吸収で身体に入ってきたときに感作と言う有害作用が起こる可能性です。
その時の換気状態、精油の種類や量、入ってくる速度(早いと体がついていけません)、もちろん品質、
水分補給をしていたか、
入浴は?
汗をかいたかどうかなど、
その人のいた環境や使うものにもよりますが、
アレルギー反応を避けるために、
十分に注意してくださいね。
また、香りが苦手という人もいますので、外出先ではあくまでも自分の身の周りのみの芳香浴にするようにしてください。
今回のご質問にありましたのはマンダリン精油でした。
マンダリンやオレンジ精油をペンダントに入れて嗅いだと言ってもおそらく問題はないと思います。
それを言うなら、みかん農家の方の方がよっぽど香りに晒されていると思うのですが、香りの弊害について聞いたことはありません。
あえて言うなら、柑橘系の精油は酸化しやすいので古くなって質の低下したものは嗅ぐのはやめた方が良いです。
精油は体内にずっととどまる訳ではなく代謝、排出されます。
ラベンダーの精油をピーナッツオイルで2%に希釈して10分間おヘソの周りをマッサージすると、20分後に血液から成分が検出され、90分後には消失したと言われています。
ほとんどは尿になって出ることもわかっています。
体内での精油の代謝経路も今日(こんにち)どんどん解明されていっています。
体に入ったものがどう変化してどう代謝、吸収されて排泄するのか、私の周りのアロマセラピストさんたちも必死で勉強しています。
それはクライアントさんのみならず自分たちの身体を守るためでもあります。
新しい発見を勉強し古い知識の刷新をすることは、アロマテラピー業界全体の課題です。
ここ数年アロマテラピーの良さがテレビで紹介されて一般の人の中にもメディカルアロマという言葉も定着してきて、アロマテラピーをただの癒しではなく代替療法の一環として取り入れるところが増えてきましたが、
ここ最近の、アロマは危なくて使えないと言うバッシングや(これは精油の使い方に無理がある使い方を推奨する方に向けてですが).
その一方で研究機関で研究開発がどんどん進んでいる様子は、アロマテラピー業界が円熟期に入ったと言えます。
これは良い意味で、もっとアロマテラピーを知って利点を生かしていくチャンスだと私は考えます。
安心、安全にアロマテラピーを実践できるように、これからも研鑽を忘れずにいかないとと身が引き締まります。
また、最後になりましたが、
こちらに書いた意見は私個人の見解を含めたものであり、
使用感や結果については、自己責任でご使用ください。
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